第 6 回
【 建 具 】

今回は,建具(ドアや障子)やその材について紹介します。
部屋への出入りと独立性・採光や防風といった相反する機能をもっている建具。
現在は,個々の部屋の独立性が特に高まっており,
意匠性はより重要となっています。

建具材には,見た目の美しさと狂いなどの少なさの
両方の機能を兼ね備えた材料でなければなりません。

《障子・吾妻障子》
組子には,桧・ベイヒバ・杉・スプルースなどが用いられます。
各材とも障子やガラスの白さとの調和が取れる優しい木目が印象的です。
木曽桧は貴重であり最良の材とされています。
杉材は古くから使われた国産材であり,茶室などに代表されるように渋味を感じさせます。
腰板には,屋久杉・ケヤキ・杉板などの無垢板を用います。
《襖・源氏襖》
襖枠は,障子材と同材が用いられます。
仕上げは,うるみ(赤茶)・黒・素地のままの3種類の仕上げ方があります。
襖紙や内装との調和を考慮した選定をします。
襖の一部に小障子をはめ込んだものを源氏襖と言います。
中廊下などに灯りを取り入れたりする事が可能です。
《欄間》
《框戸(無垢戸)》
基本的には,内法材の同材や同質の風合いを持つ材料を採用します。
ベイマツ・ベイヒバ・アガチス・タモ材などが用いられます。
素材の良さを引き出すために,シンプルなデザインで納めます。

《フラッシュ戸》
突き板や化粧合板を用います。
田村建設では,意匠性と耐久性を高めるため
ドアの両端を大手貼といい,枠材と同材で仕上げます。
様々なデザインが可能であり,部屋との一体感を出すために,
壁材や床材をドアに取り入れ特徴を出します。
個室は,落ち着きを出すように面材のみですっきり納めます。

掲載した写真はごく一部です。
様々な箇所へ適材適所に,材料・デザインを吟味して,
一本一本手づくりで製作しています。

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